突然の設計変更

2011.10.01

部長は打ち合わせのたびに、毎回その場でノート型パソコンを使って議事録を作成し、コピーをしてくれました。ところが、今手元に2月15日の第七回目の議事録だけが見当たりません。実は、2月12日の第6回目の打ち合わせから、3月17目の第8回目の打ち合わせまでの35日間は、今振り返ってみると私たちにとってはまさに激動の日々だったのです。おそらく部長も議事録のコピーどころではなかったのでしょう。というのも、ボーリングによる地盤調査の結果、地盤が非常に弱いことがわかったのです。15m掘っても、硬い地盤に当たらないといわれました。6mの深度では「自沈」となっていました。上から力を加えなくても、ボーリングの棒が自然に沈んでいくほど地盤がゆるかったのです。そのため、当初の予定どおり地下室の床面積が一階床面積の3分の1では、建物全体を支えることができないというのです。そこで地下室全体を基礎とする考え方で、総地下室にし、娘の居室の部分だけ内装をし、あとは打ちっぱなしにしておくという案が提案されました。ただし、当然のことながら当初の予定よりかなり費用がかかってしまいます。提出された見積書は、いうまでもなく予算をはるかに上まわっていました。