豊胸材論争から利益を得てきた

2011.03.31

ジョン・オクィンは地元で目立つ存在で、活気あふれるはったり屋の性格の人物というのは疑いない。雑誌「フォーチュン」によれば、彼は現在およそ5億$の資産がある。だからといって、彼の態度が攻撃的とか闘争的というのではなく、その正反対だ。年齢53歳、大柄で威風堂々としているが、法廷では優しい口調で話し、細心の注意を払う。陪審にはざっくばらんに南部の流儀で話しかけ、原告には礼儀正しい気遣いで接する。豊胸材訴訟では、それはおそらくニューヨークでよりはヒューストンでうまくいくやり方だろうが、彼は困っている女性を護る同情心厚い保護者の役を演じる。コソフスキー同様オクィンも、陪審員の頭に負担をかけ過ぎないように非常に気を遣う。彼は「ナショナル法律ジャーナル」に12歳の子供でも理解できるような簡単な5分の説明でいつも始めると話した。しかし彼の悠然とした態度のために、勝とうという執念、どうすれば有利か知り尽くしている時の否定できない抜け目なさ、何回もやるうちに身につく自惚れは覆い隠されている。42億5000万$の集団訴訟和解金のうち弁護士取り分10億$は25%で、通常の成功報酬より少なかった。オクィンの場合は、多くの原告弁護士が豊胸材論争から利益を得てきたやり方の極端な一例に過ぎない。陪審評決で勝利するごとに、または裁判外での和解が成立するごとに、原告弁護士はおよそ3分の1程度の成功報酬を受け取る。ダウ・コーニングは裁判にもち込まれる訴訟に対処する費用は平均100万$と見積もっている(オクィンの法律事務所に入る額より少ないが、それでもかなりの金額だ)。メーカー(複数)は裁判外和解の平均金額を公開するのを拒否しているが、些細なものではあり得ないし、そうでなくては女性達も納得しないだろう。だから多くの訴訟を扱う弁護士の報酬は急速にふくれ上がる。サム・ポインター判事が、42億5000万$の集団訴訟の和解金のうち10億$が関係弁護士に渡ると規定した時には、弁護士は儲けすぎではないかと思えるほどの大金に思えた。しかし、実はそれは、ポインター判事が25%にまで下げた報酬額で、従来慣行となっていたものよりかなり低かった。
[参考サイト]
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