金は火山活動でマグマの通り道の近くに自然が運びます。金が欲しいからといって小学校の校庭を全部掘り返して、そこから金をとろうと思ってもとれませんし、海水の中にも膨大な量の金がありますが、そこからもとれません。小学校の庭にも大海原にも科学的な意味では、確かに金がありますが、人間が利用するという意味の金は存在しないわけです。われわれが利用している資源(遺産)は人間が地球全体を掘って得ているものではない。人間が利用する前に、大自然があらかじめ濃い状態で貯めておいたものだけを人間が使っているということです。だから、もし大自然が人間が使う速さに合わせて資源を貯めてくれればよいのですが、今のような勢いで人間が資源を使えば、大自然の作業が追いつかず、遺産としての資源は減っていきます。大自然は地球の誕生以来、40億年以上かけて資源を貯めてくれたのですが、人間はここ100年くらいの間にそれを使い尽くすというペースなのです。私たち人間はまだ「大自然」を「すねをかじれる親」だと思っています。すでに私たちは親の身長の3倍にも大きくなりました。親をいたわり、感謝する気持ちが必要です。